ジェフユナイテッド千葉は、J2リーグ第6節終了時点で、開幕から無傷の6連勝で首位を走っています。
ジェフは今年でJ2リーグ16年目となっており、長年苦戦していますが今年の強さは本物なのでしょうか。
毎年のように『今年こそは行ける』と思いながら、長年悔しい気持ちをしてきたジェフサポーターのなかには、まだチームの強さを信じることができない方も多くいます。
これまでチームが好調な時期は何度かありましたが、今年は過去を振り返っても明らかに今までとは違った強さがあるので、ご紹介したいと思います!
① 圧倒的な得点力
今季は、昨シーズンJ2得点王とMVPの2冠に輝いた、エースの小森選手が移籍してしまったため、開幕前から得点力不足が懸念されていました。
しかし、ここまで6試合で17得点と圧巻の攻撃力を誇っています。
特に相手の脅威となっているのが両サイドの椿選手と田中和樹選手です。
左サイドの椿選手は今季絶好調で、ドリブルで縦に抜き切ってから多くのチャンスを演出しています。左サイドバックの日高選手と抜群の連携を見せており、椿選手のドリブルと日高選手の高精度クロスが今のジェフの強力な武器になっています。
昨季J2ベストイレブンの右サイド田中和樹選手も持ち前のスピードを生かして、裏に抜け出してからのクロスで、多くのチャンスを作っています。
今季新加入のFW石川選手も既に4得点しています。シュート以外のパス回しの部分でも前線から少し降りて、リンクマンになり、流動的な攻撃に大きく貢献しています。
そしてさらに、呉屋選手、カルリーニョス選手、林選手、デリキ選手などの強力なストライカー達を中盤から横山選手や品田選手が支えており、J2のなかでもトップクラスの攻撃力を誇っています。
セットプレーでも、横山選手や日高選手の高精度キックから鈴木大輔選手や鳥海選手も得点しており、どこからでも得点できる強さがあります。
② 苦手チーム相手にも勝利している
ジェフは対戦成績の悪い苦手なチームと対戦した際は、ジンクスを覆せずに毎年ことごとく負けてきました。
しかし、今季は第3節で因縁の相手でもあるモンテディオ山形に2018年10月以来7シーズンぶりに勝利しました。続く第4節のコンサドーレ札幌戦では過去一度も勝利した事がない札幌ドームでも勝利をすることができました。
今年は何かが違うと感じたジェフサポも多いと思います!
③ 苦しい試合内容でも勝ちきれている
ここまで、開幕から6連勝を達成してはいますが、試合内容的に完勝と言えるのは第5節の愛媛戦のみでした。
特に、いわき戦や札幌戦では攻め込まれる時間が多くありました。甲府戦も引き分けが妥当な試合内容でしたが、ロスタイムのラストワンプレーで、なんとか勝利できたという試合でした。
ただ、今までのジェフであれば、試合内容が悪くても勝ち切れる、という事はほとんどありませんでした。今季は苦しい試合でも勝ちきれているということにサポーターも驚いています。
自動昇格するような強いチームには、苦しい試合でも勝ちきる力が必要不可欠ですので、今季のジェフにはとても期待できます。
④ 分厚い選手層
今季のジェフはJ2の中でも圧倒的な選手層を誇っています。
現状では、スタメンを確約されている選手は少なく、チーム内でのポジション争いも非常に激化しています。それがチームにも良い影響を与えていると思います。
特にFW陣は全員がスタメンクラスで、現在ベルギーのシント=トロイデンVVに期限付き移籍している、小森選手が仮にジェフに復帰したとしても、試合に出れないのではないかと思うほどです。
個人的にはジェフのトップチーム登録選手で2チーム作っても、2チームとも昇格争いできるのではないかと思ってしまうほど戦力が充実しています。
⑤ 小林監督の的確な采配
昨シーズンまでの小林監督は、苦しい試合内容でも、選手交代のタイミングが比較的遅めでした。その後、特に打開策を見つけられずに、そのまま試合に敗れるという光景を多く見てきました。
しかし、今季は小林監督の采配が的中しており、特に途中出場した選手の活躍がとても目立ちます。
特に、第3節札幌戦での呉屋選手のゴールや、第5節愛媛戦でのカルリーニョス選手のゴールや吉田選手のアシスト、第6節での安井選手の劇的ゴールなどが印象的で、ここまで6連勝を達成できたのは小林監督の采配によるものがとても大きいと思います!
⑥ チームの雰囲気の良さ
今季は試合観戦をしていても、特にチームの雰囲気の良さを感じます。
- 試合中に選手同士で積極的に声を掛け合っている
- ベンチの選手も声を出して盛り上げている
- 得点を決めた選手にベンチの選手やコーチが一目散に駆け寄って喜びあっている
- 鈴木選手、田口選手などのベテランが若手を支えている
- 試合後のコメントでも慢心が全くなく、課題をあげて次の試合に向けて集中している
⑦ フロントの本気度
開幕前のオフシーズンには、若原選手や鳥海選手、前選手、石川選手などの補強を行ないました。
ただ、開幕前のキャンプ中にGK若原選手が怪我で長期離脱してしまうと、すぐに元徳島のスアレス選手を獲得しました。また、開幕前のちばぎんカップで柏レイソルに完封負けをすると、すぐさま元清水のFWカルリーニョス選手を獲得しました。
今年こそは、何がなんでも絶対に昇格するんだ、というフロントの強い意思を感じました!
こういう姿勢はサポーターからするとすごく嬉しいですし、我々も本気で応援してチームを後押ししようという気持ちになりますよね!
まとめ
- ① 圧倒的な得点力
- ② 苦手チーム相手にも勝てている
- ③ 苦しい試合内容でも勝ちきれている
- ④ 分厚い選手層
- ⑤ 小林監督の的確な采配
- ⑥ チームの雰囲気の良さ
- ⑦ フロントの本気度
開幕から絶好調の今季は自動昇格の絶好のチャンスでもあるので、慢心せずに1試合1試合目の前の試合に集中して、『今年こそは』J1昇格できるように、サポーターも全力で応援していきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!