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仕事

天井クレーン運転士とは?実際の1日の流れやメリット、デメリットについても紹介! 

天井クレーンと聞くと、『天井クレーンって何?』『どんな仕事?』と思われる方も多いと思います。

街中で見るクレーン車などは、イメージはつきやすいと思いますが、天井クレーンと聞いても全くピンとこないですよね。

私は高校卒業後に、大手の製鉄工場で、天井クレーンオペレーターとして、約8年間働いていました。ですが、最初に求人票を見た時は、どんな仕事か全くイメージが湧きませんでした。

そこで、天井クレーン運転士の仕事内容や、この仕事の良い点や悪い点を、実際に働いて感じた事を、ご紹介させていただければと思います。

天井クレーンとは?

天井クレーンとは建物の天井に設置し、荷物を吊り上げ、建屋の両側の壁に沿って設置されたレールを走行するクレーンです。

地上から見ると天井をクレーンが移動するように見えるので天井クレーンと言われています。

主に、工場や倉庫内での重量物、建材、製品等の運搬に使われています。

なので、普段の街中で見かけることはほとんど無く、天井クレーンを知らないという方も多いと思います。

免許・資格の取得

天井クレーンを運転するには基本的に『クレーン・デリック運転士免許』が必要になります。

私の場合は、入社後に給料をいただきながら、クレーン学校に通い、約1ヶ月かけて免許を取得しました。

学科と実技がそれぞれあるのですが、学科はしっかりと講習を受講していればそこまで難しくありません。実技も最初の方はコツを掴むまで時間がかかりますが、一度慣れてしまえば問題ないレベルです。

実際の1日の流れ

免許取得後は、実際の職場の工場で先輩社員と約1ヶ月同乗します。現場責任者の合格が出たら、翌日から独り立ちという流れでした。

私が配属された現場は、ラインで圧延された鉄(主に車のボディで使われるもの)が、コイル状に巻かれた物を吊り上げて、各置き場に置いたり、置き場からトレーラーに積み込んだりするという業務でした。

以下が、実際に独り立ちしてからの1日の業務の流れでした。

  •   6:15 出社
  •   6:30 朝礼
  •   7:00 クレーン乗り込み
  •   7:05 始業点検
  •   7:15 業務開始
  •  11:00 休憩 (45分)
  •  11:45 業務再開
  •  14:55 業務終了
  •  15:05 終礼
  •  15:15 退社

天井クレーン運転士の大変なところ

実際に働く会社や現場によっても異なってきますが、個人的に感じた天井クレーン運転士の大変だったところをご紹介します。

① 運ぶ荷物(製品)が高額のため神経をとても使う

私が担当していた現場では、車のボディー等に使われる鉄がコイル状に巻かれたものを、専用の吊り具を使って運搬していました。1個が大体70万円から300万円とかなり高額なので、常に神経を使って運転をするのでとても疲れてしまいます。

② 腰を痛める

天井クレーンは運転席も天井にあるので、常にかがんだ状態で真下を覗き込むような体制で運転する事になります。そのため、どうしても腰を痛めてしまいます。40代以降の方は腰を痛めて業務が継続できず、他部門に異動した方も多くいました。

③ クレーンによって癖が全く違う

私が免許を取るまでは、クレーンは全て同じものだと思っていたので、最初に覚えてしまえば、後は気楽だと考えていました。

しかし、クレーン一台一台によって、全く操作性や癖が異なり、とても苦労しました。これをしっかり把握していないと事故に直結してしまいます。

④ すぐにトイレに行けない

現場により異なりますが、私の担当していた工場では、ラインから次々に出てくる製品を吊り上げて、運搬する現場でした。そのため、自分のタイミングではトイレに行くことが出来ませんでした。

その場合は、リーダーに連絡をして、その間繋ぎで運転してもらう事になります。ただ、リーダーがトラブル対応などで動けない場合は、ひたすら我慢する事になってしまいます

 専門知識を勉強しなければいけない

天井クレーンは免許を取得したら勉強は終わりという訳ではありません。クレーンの整備やメンテナンス、故障時の初期対応などをしなければいけません。覚えることがたくさんあり、とても苦労しました。

天井クレーン運転士の良いところ

次に、天井クレーン運転士の良い所をご紹介します!

① やりがいを感じれる

クレーンで運搬する製品がとても高額なため、多くの製品を安全かつ、迅速に運搬をして、1日の業務を終えた時には、すごく達成感を感じることができます。

また、基本的に工場には、関連会社の方などの多くの方が働いていますが、天井クレーンを運転できるのは資格を持った限られた人だけなので、現場の多くの人から頼っていただけるのも嬉しいですね。

② 比較的給料が高い

天井クレーン運転士は、資格を取得しなければ運転できません。実際に現場の各クレーンである程度の経験や技術が必須なので、工場内ではすごく重要な存在になります。

また、運搬する製品もかなり高額で事故などのリスクもあり、替えが効かない分、給料が高い傾向にあります。

③ 基本的に1人なので気楽

無線で地上の作業員とやり取りする事はありますが、基本的に運転席で一人で行う業務なので、とても気楽に仕事ができます。

また、ラインの生産状況などによって運搬する製品がとても少なかったりします。ラインの補修工事などで、天井クレーンを使用しない予定だが、念のため運転席で待機していてほしいと言われる事もあります。その際は運転席で長時間待機になり、運転士によっては読書したり、英語の勉強をしている方もいました。

まとめ

天井クレーン運転士の大変なところ
  •  運ぶ荷物(製品)が高額のため神経をとても使う
  •  腰を痛める
  •  クレーンによって癖が全く違う
  •  すぐにトイレに行けない
  •  専門知識を勉強しなければいけない
天井クレーン運転士の良いところ
  •  やりがいを感じれる
  •  比較的給料が高い
  •  基本的に1人なので気楽

天井クレーンの1日の流れやメリット、デメリットについてご紹介させていただきました。

私の場合は、現場が三交代勤務であったため、夜勤が辛くなり、退職してしまいました。ただ、天井クレーンという仕事は総合的に考えても、すごくオススメできます!

工場、倉庫、造船所などでは欠かせない、とても重要で、責任感のある仕事ですので、ぜひ皆さんも転職の際はご検討してみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!