ネット通販のAmazonで、普段買い物されている方も多いと思います。
頼んだ翌日に荷物が届いたりするので、非常に便利ですよね。
しかし、アマゾンの荷物が届いた際に、不快に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
荷物を投げたり、蹴っ飛ばしたりしているところが防犯カメラに映り、ニュースなどでも大きく報道されました。
そういった事からも、世間一般的には、アマゾンの配達に対して悪い印象を持っている方が多いと思います。
なぜアマゾンの配達員の質が低いのかを、元アマゾン配達員の私が感じた事をご紹介したいと思います。
アマゾン配達員の質が低い主な理由
これらが、配達品質が低くなってしまう主な理由だと感じました。
- 荷物が1日に300個を超えることもあり、急がないと配りきれない
- AIによって決められた荷物の数に、渋滞などの所要時間は一切考慮されていない
- 荷物を配りきれず、未配になってしまうと契約を切られてしまう
- 売り上げは日当制や固定制なので、荷物を1日にどれだけ多く配達しても報酬は変わらない
- 報酬が低い(日当制の場合1日1万7千円前後)
- 配達エリアが基本的に毎日変わるため、お客様の要望が把握出来ない
- ガソリン代は配達員負担
- 再配達になってしまうと、時間とガソリン代が奪われる
- 豪雨や暴風などの悪天候でも、荷物の数は一切変わらない
- 配達の勤務時間内に休憩は考慮されていないので、トイレにすらいけない事もある
- 配達員自身のモラルが低い
圧倒的な荷量の多さ
そのなかでも、やはり1番の要因は荷量の多さだと個人的に感じます。
荷物が多いと、どうしても精神的に焦りが生まれてしまいます。その結果、配達時に細かな気配りなどが出来なくなってしまいます。(置き配時に、確実に雨のあたらない所に置いたり、道路から人目につきづらい場所に置いたりする等)
マンションなどの配達時に、在宅確認せずに、直接宅配ボックスに入れてしまう行為も、これらが原因と考えられます。もちろん禁止行為ですが、そうしないと配りきれないという日も多くあります。
荷物を指定時間内に配りきれずに、倉庫に持ち戻ってしまう事が複数回が起きると、最悪契約を打ち切られて、生活が出来なくなってしまうリスクもあります。
荷物が少ないとどうなる?
1日の荷量がかなり少なく、『ラッキーデイ』と言われるような日が、ごく稀にあります。(年に2〜3回)
そういった日は、精神的に大きな余裕が生まれ、いつもより安全運転になります。
重たい荷物を配達する際は、置き配指定だった場合でも、インターホンを鳴らして、玄関の中に置かせて頂いたりする配慮もできます。
荷物が少ないと、まるで違う仕事をしているような感覚になります。
私がアマゾン配達員を辞めた理由
私がアマゾンの配達員を辞めた理由は大きく3つあります。
- 急がなければならない事が多く、交通事故を起こしてしまう危険があった
- 日に日に荷物が増え精神的・体力的に負担が増していった
- お客様のご要望にお応えする事が難しく、罪悪感を感じていた
- 荷量と報酬が割に合わないと感じるようになった
特に、交通事故を起こして、人様を怪我させるような事を起こしてしまうと、その時点で人生が終了してしまいます。
それだけは避けたかったので辞める事を決断しました。
今後アマゾンの配達品質をあげるためには?
今後どうすれば配達品質が上がり、お客様も配達員も満足する事ができるのでしょうか。
まずは、何度も記述しておりますが、荷物の数を減らす事ですね。
これだけでも、配達員が精神的にすごく楽になります。
そして、ドライバーの報酬をもっと上げていただきたいですね。報酬が上がれば、配達員のやる気も上がり、配達品質も間違いなく上がるはずです。
ただ、なかには本当にモラルの無い、酷いドライバーもいます。
評価システムのようなものを作り、優秀な配達員だけでも報酬を上げて欲しいと思います。
まとめ
アマゾン配達の現状について、ご紹介させていただきました。
配達員がルールを破るのは言語道断ですが、注文するお客様にも、こういった背景を少しでも知っていただきたいと思います。
Amazonは言うまでもなく、便利で、私たちにとってなくてはならない存在です。お客様はもちろん、配達員自身も気持ちよく暮らしができるようになってほしいと心から願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!