J2のジェフユナイテッド千葉は、第20節のジュビロ磐田戦に0-1で敗れ、2位に順位を落としました。
ジェフは開幕から好調を維持し、2位以下を大きく引き離して、一時は首位を独走していました。
久しぶりにジェフがJ1に帰ってくると、他チームファンの間でも大きな話題となっていました。
しかし、直近9試合で1勝5分3敗と急激に調子を落とし、遂に首位から陥落してしまいました。
首位独走から一転、一体なぜこうなってしまったのかを、ジェフサポーターの私が解説したいと思います!
① 自陣からパスを繋げなくなった
開幕から首位を独走していたこともあり、対戦相手に徹底的にジェフ対策をされるようになりました。
ジェフはキーパーからパスを繋いでいく戦術なので、対戦相手は当然その対策をしてきます。
前線からのプレスを受け、パスコースを完全にきられてしまい、苦し紛れに出したパスをカットされて、そのまま失点に繋がるシーンが増えてしまいました。
② 両サイドから突破できなくなった
ジェフの最大のストロングポイントは両サイドからの攻撃です。
今季は開幕から右サイドの田中選手、左サイドの椿選手の一対一の突破から多くのチャンスを演出してきました。
しかし、対戦相手も一対一の状況を作らせないように、常に一対二で対応してくるようになりました。
田中選手、椿選手が一人抜いても、もう一人のカバーしているDFに阻まれ、両サイドからチャンスを作る回数が減ってしまいました。
そのなかでも、椿選手は抜ききらずに左足でクロスを上げてチャンスを演出していますが、右サイドの田中選手はかなり苦戦している印象です。
③ 戦術の幅が少ない
ジェフはJ2のなかでも比較的戦力が充実しています。
しかし、戦術という面では引き出しが非常に少なく、対戦相手に対策されると、選手交代以外で状況を変えることがほとんどできませんでした。
GKから繋ぐ戦術では、対戦相手も当然対策してくるので、状況によってロングボールを使い分けるのも良いのではないかと、個人的に思いました。
直近の9試合ではパスを繋いでいく攻撃よりも、試合終盤にパワープレーでクロスやロングボールを多用している時の方が、得点の可能性を感じるようになりました。
④ 連戦+上位陣との対決
ジェフは首位を独走していましたが、これまで対戦相手に比較的恵まれていました。
しかし、第13節から鳥栖、大宮、今治、仙台、長崎と昇格争いライバルとの直接対決が続き、結果的にこの5試合でわずか1勝しかできませんでした。
上位陣との対決はGWの連戦ということもあり、ターンオーバーをしながらの戦いになり、毎試合ベストメンバーでは戦うことができなかったのも要因です。(対戦相手も同じですが…)
GWの連戦と上位陣との対決が重なってしまったのは、少し不運だったのかもしれません。
⑤ ホームでの大観衆に弱い
ジェフは近年、ホームで開催される大一番の試合に弱いというジンクスがあります。
今季は国立競技場で開催された大宮戦、フクアリでの仙台戦、磐田戦など、ホームの大観衆の前で行われた試合で、1勝もできませんでした。
勝てば勢いがつく、いずれもかなり重要な試合でしたが、今季もジンクス通りになってしまいました。
ただの負け惜しみにはなりますが、第14節の大宮戦は会場が国立競技場ではなく、フクアリで開催されていれば、違った結果になったのではないかと思ってしまいました…
⑥ 退場者による苦しい展開
今季は第14節の大宮戦でカルリーニョス選手、第19節の徳島戦でエドゥアルド選手が退場しています。
2試合とも充分勝てる可能性のあった展開でした。
しかし、カルリーニョス選手はジェフのチャンスの場面でのハンドによる退場、エドゥアルド選手は相手選手に対する首絞めにより退場してしまいました。
いずれもピンチの場面での決定機阻止でもなく、その後の試合展開を苦しめるあまりにも軽率なプレーでした。
⑦ 林、呉屋の不調 デリキの長期離脱
今季のジェフは主に石川選手、カルリーニョス選手がスタメンで出場することが多いです。
しかし、2選手とも中盤まで降りてきてボールを捌いたり、ポストプレーをすることが多く、体力的に消耗してしまうことが多いです。
そこで重要になってくるのが控えFWなのですが、現状林選手、呉屋選手が大きなインパクトを残せていません。
劣勢の状況で途中出場しても、ボールも収まらず、シュートする場面もほとんど無いまま試合が終わってしまうことが多く、かなり苦戦しています。
また、開幕前から大きな期待を寄せられていたデリキ選手も、怪我でここまで全く試合に出場していません。
今のFW陣にはいない、長身で空中戦で戦える選手だと思うので、J2後半戦は大暴れしてくれることを期待しています!
まとめ
- ① 自陣からパスを繋げなくなった
- ② 両サイドから突破できなくなった
- ③ 戦術の幅が少ない
- ④ 連戦+上位陣との対決
- ⑤ ホームでの大観衆に弱い
- ⑥ 退場者による苦しい展開
- ⑦ 林、呉屋の不調 デリキの長期離脱
ここまでネガティブな話ばかりになってしまいましたが、20節終了時点で首位の水戸とは勝ち点差3で、現在自動昇格圏の2位です。
今年はJ1に昇格する絶好のチャンスに変わりはないので、我々サポーターも最後まで諦めずに全力で応援していきましょう!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!