元配達員の私が感じたタワマンの配達が大変な理由７選とその対策

このサービスは、一軒家はもちろんですが、タワーマンションでも玄関先まで届けてくれます。お年寄りの方や、体の不自由な方などは非常に助かりますよね。

• お届け予定日に届かなかった』
• 『時間指定したのに時間内に来なかった』
• 『エントランスでインターホンが鳴らされてから、３０分以上待ってもまだ来ない』
• 『インターホンを鳴らさずに、マンションの宅配ボックスに勝手に入れられた』

そこで今回は、実際に数多くのタワーマンションで荷物を配達してきた私が、タワマンの配達が大変な理由について、ご紹介させていただきたいと思います。

私が配達で行ったタワマンのほとんどで、荷捌き場がありませんでした。敷地内に車を停めようとしても、すぐに警備員に追い出されるような状況でした。

当然、コインパーキングはお金がかかり、基本的に自腹になります。また、路上駐車して配達する際は、駐車違反の切符を切られるリスクがあり、配達中は気が気でありません。

タワマンでは、宅配業者が配達を開始する前に、防災センターで受付をしなければなりません。

用件や名前、会社名、電話番号、配達先の部屋番号、入館時間などを記入して、吊り下げ用の名札を首にかけなければなりません。

タワマンによっては、インターホンを鳴らして、一番最後にオートロックを開けてもらった階にしか、エレベーターが止まらない場所もあります。セキュリティー上の対策だと思われますが、このシステムのタワマンが近年増加しております。

多くの宅配業者がタワマンに配達を行う際は、お届け先が１戸だけでなく、１５〜４０戸になる事が多いです。一度にインターホンを全て鳴らしてから、エレベーターを登り、上層階から順番に荷物を配るのが一番効率的です。

タワマンでは、基本的にエレベーターが全然来ません。時間指定などで急ぎたいのに、ひたすら待ち時間が長く、配達員も精神的に追い込まれてしまいます。

床や壁が傷んでしまうという理由で、台車の使用を禁止している所があります。

私が以前行ったタワマンでは、管理人の方に『台車で入らないで』言われた事があります。

その際、管理人の方に、嫌々台車の使用の許可を出されて、配達をした事もありました。

お客様側が玄関前での置き配を希望しているにも関わらず、タワマン側が置き配を禁止している所もあります。

この原因は、総戸数に対して、宅配ボックスの数が少なすぎるためです。宅配業者は宅配ボックスが埋まってしまう前に、朝イチでタワマンに行き、宅配ボックスの争奪戦が日々行われています。

マンションを設計する段階での話になってしまいますが、もう少し宅配業者が出入りするする事を重視していただきたいです。

業者用駐車スペースの確保や、業者用のエレベーターを２基以上作るなどの宅配業者への配慮が欲しいです。

総戸数に対しての宅配ボックスの数が圧倒的に足りておりません。ご家族の方が複数注文する事も多くあり、一戸に対して宅配ボックスが一つでも足りないような現状です。

宅配ボックスが数多くあれば、再配達も減ります。住人の方も荷物を好きなタイミングで受け取る事ができます。

高級タワマンなどでは、コンシェルジュが常駐しています。そのコンシェルジュの方が荷物を一旦受け取り、各部屋まで届けていただく事が可能であれば、配達員にとってこれ以上ありがたい事は無いですね。

タワマンであれば１〜２時間位はかかるので、とても感激しました。色々な問題点はあると思いますが、タワマンでもコンシェルジュが一括で受け取ってくださると非常に助かります。

一部の企業では、既に実験も開始されていますが、各部屋までロボットが届けるというシステムがあると、配達員の負担の軽減になります。