現役引退
元ブラジル代表でレアルマドリードなどで活躍した左サイドバックのマルセロが2月6日に自身のSNSで現役引退を発表しました。
フルミネンセに所属していたマルセロは昨年の11月1日、ブラジル1部リーグのグレミオ戦でメネーゼス監督と口論になり翌日の2日にフルミネンセと双方合意の上での契約解除となり、無所属の状態が続いてました。
超攻撃的サイドバックとして数々のタイトルを獲得してきたレアルマドリードのレジェンドのキャリアを振り返りたいと思います。
クラブキャリア
年 | クラブ | 出場試合 | 得点 |
2005-2006 | フルミネンセ | 30 | 6 |
2006-2022 | レアルマドリード | 386 | 26 |
2022-2023 | オリンピアコス | 5 | 0 |
2023-2024 | フルミネンセ | 43 | 3 |
通算 464試合 33得点
代表キャリア
年 | 代表歴 | 出場 | 得点 |
2005 | ブラジルU-17 | 3 | 1 |
2007 | ブラジルU-20 | 4 | 0 |
2008-2012 | ブラジルU-23 | 12 | 1 |
2006-2018 | ブラジル代表 | 58 | 6 |
A代表通算 58試合 6得点
通算獲得タイトル
- リオデジャネイロ州選手権 2回
- コパ・リベルタドーレス 1回
- ラ・リーガEA SPORTS 6回
- スーペル・コパ 5回
- コパ・デルレイ 2回
- UEFAチャンピオンズリーグ 5回
- UEFAスーパーカップ 3回
- FIFAクラブワールドカップ 4回
- FIFAコンフェデレーションズカップ 1回
圧巻のタイトル数ですよね。笑
特に凄いのがUEFAチャンピオンズリーグの優勝回数が5回ということです。
ワールドカップと並んで世界最高のタイトルの1つですが、1回でも優勝する事が極めて困難なトロフィーを5回も掲げてるのは、まさしくレジェンドの証です。
プレイスタイル
マルセロは主に超攻撃的左サイドバックとして長年プレイしてきました。
ブラジル代表でレアルマドリード所属、左サイドバックという事でロベルト・カルロスと比較される事も多くありました。
同じ攻撃的サイドバックではありますが、ロベルト・カルロスはスピードとパワー、マルセロはテクニックとカットインという印象でタイプは違うように感じました。
ロベルト・カルロスらが活躍していた時代はサイドバックはとにかく縦に早く、ライン際でオーバーラップをひたすら繰り返していた事が多かったのですが、マルセロに関しては、カットインをして中に切り込み、そこからのクロスやワンツーなどでペナルティーエリア内に侵入していく姿がとても印象的でした。
印象に残っているプレー
個人的にはホームのサンティアゴ・ベルナベウで行われたチャンピオンズリーグのバイエルンミュンヘン戦で見せたセンターサークル付近からドリブルで3人を置き去りにしてクリスティアーノ・ロナウドのゴールをお膳立てしたシーンがとても印象に残ってますね。
また、ゴールやアシストでは無いのですがロングボールのトラップやドリブルでターンしながら突破するプレー、トレーニング中に見せる異次元のリフティングなども大好きでした。
とても簡単そうに、まるで楽しんでいるかのようなプレーは多くの人々を魅了しました。
親友クリスティアーノ・ロナウド
マルセロはムードメーカーであり、そのキャラからも多くの選手達に愛されてきました。
特にその中でも仲が良かったのがレアル・マドリードで約10年間共にプレーしてきた、クリスティアーノ・ロナウドでした。
共に左サイドでプレーすることから、抜群のコンビネーションで数々のゴールを生み出してきました。
マルセロのクロスからクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決め、2人でゴールセレブレーションをしている姿がとても印象に残ってます。
また、トレーニング中なども常にお互いがイタズラしあうほど仲が良く、先日マルセロが引退を発表した際もクリスティアーノ・ロナウドは自身のSNSにて長文の感動的なメッセージを送っています。
引退後の今後
引退後の今後については現状まだ決まってはいないが、マルセロは引退の際に、『私の選手としての旅はここで終わるが、まだサッカーに捧げるものがたくさんある』とコメントしており、指導者や監督として、またサッカー界に戻って来る事を楽しみにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。