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サッカー

ジェフサポの私が今までで1番興奮した試合

ジェフサポーターである私が、今まで観戦してきた試合の中で、1番興奮した試合は、2008年のJ1最終節、ジェフユナイテッド千葉対FC東京の試合です。

2008年 J1最終節 ジェフ千葉対FC東京

この試合はジェフサポの中でも特別な試合であり、特にフクアリで現地で観戦した方は一生忘れられない試合になったと思います。

私は2025年の今でも、この試合のハイライトや関連動画を見て、毎度号泣しております。笑

まず、この試合に触れる前に、2008年のジェフのチーム状況について振り返っていきたいと思います。

開幕から泥沼のスタート…

まず、開幕前のチーム状況ですが、イビチャ・オシムの息子であるアマル・オシム監督が成績不振により解任され、2008年からクロアチア人のヨジップ・クゼ監督が指揮を取る事になりました。

また、シーズンオフに、主力の水野晃樹羽生直剛佐藤勇人水本裕貴山岸智選手などのいわゆる、『オシムチルドレン』達が一気に移籍してしまい、サポーターのなかでも、大きな不安を抱えたままでのシーズンスタートとなりました。

そして、嫌な予感が的中してしまい、開幕からなんと2分9敗の11試合未勝利となってしまい、クゼ監督はわずか11試合での解任となりました。

アレックス・ミラー監督就任

開幕11戦で勝ち点2という絶望的な状況のなかで、驚きのニュースがジェフサポーターのもとに飛び込んできました。

なんと、イングランド・プレミアリーグの名門である、あのリヴァプールのヘッドコーチであるアレックス・ミラーがジェフの監督に就任するというものでした。

結果的には実現しなかったのですが、元イングランド代表のマイケル・オーウェンもジェフに移籍するのではないかという噂も同時にありました。ジェフサポーターのみならず、日本国内でも大きな話題となりました。

そして、アレックス・ミラー監督が就任して、最初の試合がホームフクアリでの京都サンガ戦でした。

ミラー監督は登録上の問題で、スタンド観戦とはなりましたが、ジェフは工藤選手の値千金のゴールで1−0で勝利し、第12節でようやく初勝利を上げる事ができました。

勝利したとはいえ、上位チームとの勝ち点差を考えると、大喜びはしていられないのですが、数ヶ月ぶりの勝利、そして新監督を迎えて、これから巻き返すという意味でも、どん底だったチームに光が見えてきました。

シーズン前半戦折り返し 最下位…

ミラー監督になり、試合内容も明らかに改善されてきましたが、その後もなかなか勝てない試合が続き、シーズン前半戦終了時点でダントツの最下位に沈んでいました。

そして、ジェフにとっては不吉なデータがあり、過去の歴史上で、J1でシーズン折り返し時点で最下位だったチームは全てJ2に降格するというものでした…

「今こそ!WIN BY ALL!キャンペーン』

そんな苦しいチーム状況の中で、クラブは公式サイトにて、後に大きな転換点になる、あるキャンペーンを行うことを発表しました。

それが、「今こそ!WIN BY ALL!キャンペーン』です。

これは、とても苦しいチーム状況の今だからこそ、ジェフに関わるすべての人が力を合わせて、最後まで戦おうというものでした。

諦めかけていたサポーター達も、このキャンペーンが始まってからは、俺たちも諦めないで最後まで全力で応援しようと一致団結し、ホームのフクアリは降格圏に沈むチームとは思えない最高の雰囲気を作り、選手を後押ししました。

そして、このキャンペーンが始まった第24節の東京ヴェルディ戦からなんと5連勝を達成して、降格圏を脱出することが出来たのです。

なかでも、強豪の名古屋グランパスや浦和レッズ相手にも勝ちきれた事で、チームは大きな自信を手に入れました

シーズン終盤戦 急失速…

5連勝で降格圏を脱出したジェフでしたが、第29節から5試合勝ち無しと、シーズン大詰めの終盤にきて、大失速してしまいました。

5連勝時は、対戦相手が攻撃的なチームが多く、ジェフはそこから効果的なショートカウンターで効率良く得点してきました。

しかし、第29節以降の対戦相手は、引いて守ってくる守備的なチームが多く、全く攻撃の形を作る事が出来ずに苦戦し、チームは再び降格圏に戻ってしまいました。

特に、第33節の清水エスパルス戦は、負ければ降格の可能性もある、絶対に負けられない試合でしたが、2−3で試合に敗れました。終戦の雰囲気が漂っていましたが、残留を争う他チームの試合結果により、33節での降格はかろうじて免れ、残留争いは最終節に持ち越される事になりました。

本当だったら、あそこで僕らは死んでいた』とFWの巻選手は後にこの試合を語っていました。

ジェフが残留するための絶望的な条件

なんとか、最終節まで残留の可能性を持ち越す事ができましたが、その条件はかなり厳しいものでした。

第33節終了時点 J1順位表 ※残留争い

勝ち点得失点差
15位 ジュビロ37−7J1残留
16位 東京V37−10J1・J2入替戦
17位 ジェフ35−19自動降格

ジェフが残留するには、まず勝利するのが絶対条件にはなりますが、同じく残留を争うジュビロ磐田と東京ヴェルディの2チームが負けなければならないというも厳しいものでした。

得失点差を考えると、ジュビロと東京ヴェルディのどちらか1チームでも引き分けた場合は、ジェフの降格が事実上決定してしまうため、絶望的な状況でした…

そして、最終節の相手はFC東京で、ACLの出場権がかかっており、ジェフと同様に、この試合には絶対に勝たなくてはならない状況でした。

残留をかけた運命の最終戦

そして、迎えた運命の最終戦、アレックス・ミラー監督は大きな賭けにでました。

ここまでチームの軸として活躍してきた下村東美選手、谷澤達也選手、岡本昌弘選手をスタメンから外し、ベンチスタートにしたのです。

大きな緊張感があるなか、運命の最終節がキックオフされます。試合はカボレ選手や鈴木達也選手などが中心となり、FC東京がやや優勢に試合を進めていきます。

そして、39分にCKからカボレ選手に、絶対に与えてはならない先制点を決められてしまいます。

残留を目指す上では痛すぎる失点ですが、まだ1点差という事もありサポーターも全力で応援し続けました。

そして、ハーフタイムに仕切り直して、まずは1点取ってなんとか追いつこうと迎えた後半でしたが、開始早々に長友佑都選手にミドルシュートを決められて0ー2となってしまいました

残留のためには絶対に勝たなくてはならない試合で、53分の時点で2点のビハインド。そして、ジェフは直近の5試合でほとんど点を取れていないという状況もあり、私自身も2点目を決められた時に正直、『終わった』と思ってしまいました..

フクアリの奇跡

しかし、選手は誰一人として諦めていませんでした。

アレックス・ミラー監督は新居辰基選手と谷澤達也選手を立て続けに投入すると、74分に谷澤選手のパスに抜け出した、新居選手が左足で決めて1点を返します

この得点で、フクアリの雰囲気が完全に変わり、試合は一気にジェフペースになりました。

そして、新居選手のゴールからわずか3分後、巻選手の落としたボールに谷澤選手がボレーシュートを決めて、あっという間に同点に追いついたのです。

フクアリのボルテージが最高潮に達した、さらにその3分後に、レイナウド選手が今野泰幸選手に倒され、なんとPKを獲得しました。

残留のかかった、とてつもないプレッシャーの中でのPKをレイナウド選手がゴール右上に豪快にぶち込み、なんと大逆転する事にに成功したのです。

嬉しすぎてあんまり記憶は無いのですが、たぶん私が人生で1番叫んだ瞬間ですね笑

さらに、その5分後にカウンターから谷澤選手が、ダメ押しの4点目を決めました。

なんと、11分間で4ゴールを奪い、試合はそのまま4−2の大逆転で勝利し、なんとか最低条件の勝利をすることができました。

そして、大きな歓声が上がるなか、ジェフはジュビロ磐田と東京ヴェルディの試合結果を待つ事になりました。

当時は、まだスマホはなかったので、ガラケーでJリーグの試合速報のサイトの更新ボタンを涙と鼻水を垂れ流しながら、連打したのを覚えています。笑

そして、ジュビロ磐田と東京ヴェルディが共に敗れたため、ジェフは入れ替え戦も無く、なんと大逆転で15位に滑り込みJ1残留を決めたのです。

この瞬間、近くで観戦していた、ジェフサポーターみんなと泣きながら抱き合ったり、ハイタッチして喜んだのが、今でも最高の思い出です。

2008年 J1最終節 終了後 順位表 ※残留争い

勝ち点得失点差
15位 ジェフ38−17J1残留
16位 ジュビロ37−8J1・J2入替戦
17位 東京V37−12自動降格

まとめ

以上が、ジェフサポである私が今まで1番興奮した試合のご紹介でした。

この試合を見て、私は一生ジェフを応援すると心の中で誓いました

最終節での残留への厳しい条件や、苦しいチーム状況、そして後半まで0−2で負けていた絶望的な試合状況などを、全て打ち破って奇跡を起こしたチームのサポーターである事を心から誇りに思いました。

何よりこの試合を現地で見て、最後まで絶対に飽きめてはいけないんだなと感じました。

諦めずに最後まで走り続ければ、奇跡は起こせる

これは、今でも私の人生の中で大切な教訓になっていて、嫌な事や心が折れそうな時は、この試合を思い出して、いつも気合を入れています。

2025年現在、ジェフはまだJ2で苦戦しておりますが、最後まで絶対に諦めずに、全力で応援して行きたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!