ネット通販やECサイトの普及により、宅配業界では荷物の数が大量に増え続けています。
増え続ける軽貨物ドライバー
これほどの荷量だと、大手宅配会社の佐川急便やヤマト運輸の社員ドライバーだけでは荷物を配りきれません。
最近では業務委託という形で、軽自動車のバンで配達する、フリーランスの軽貨物ドライバーがとても増えています。
この記事を読んでいただいている方のなかにも、会社員から脱サラして、軽貨物ドライバーへの転職を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのなかでも、実際にかかる必要経費について気になってる方も多いと思います。
私自身も、軽貨物ドライバーになる前は、すごく気になって何度も経費について調べた記憶があります。
今回は、軽貨物ドライバーとして稼働している私が、実際にかかった経費についてご紹介したいと思います。
私の稼働状況
実際に経費をご紹介する前に、私の稼働していた状況を簡単にご紹介したいと思います。(働く日数などによっても金額が変わるためです。)
- 週5日稼働
- 1日の走行距離 約130km
- 車両は新車で約138万で購入 4年ローン
- 冬季はスタッドレスタイヤ装着
- 車両は業務のみで使用
実際にかかった毎月の経費
車両本体代(車両ローン) | ¥28600 |
自動車保険(車両保険込み) | ¥8870 |
自動車税 (1年に1回¥5000円 月割額) | ¥416 |
オイル交換代 (毎月1回) | ¥4500 |
タイヤ交換代 (1年に2回¥52000 月割額) | ¥4333 |
車検代 (2年に1回¥130000 月割額) | ¥5416 |
駐車場代 | ¥4400 |
ガソリン代 | ¥43000 |
合計 | ¥99535 |
これを見て、皆さんはどのように感じたでしょうか?
私は正直、『高すぎる!』と思いました。
これが、いわゆる軽貨物ドライバーが思ったよりも稼げない理由だと私は思います。
1ヶ月に40万円売り上げたとしても、約4分の1の10万円は経費で消える事になってしまいます。
これはあくまでも、私の実際にかかった経費一覧になりますので、以下のような工夫すれば、これより金額を下げる事ももちろん可能です。
- 車両は中古で50万円程度の車を購入する
- 車検は必要最低限の部品だけ交換して7〜8万円台に抑える
- オイル交換はDIYで自分で行う
私は新車という事もありますが、車両トラブルによる業務停止だけは避けたいと強く思っています。なので、メンテナンス代や車検代は他のドライバーと比べても、やや高めだと思います。
配達をする際に必ず必要な各備品
必要な経費は車両関係だけでなく、実際に配達をする際に必ず必要になってくる物が多数あります。
- 重い荷物などをマンションなどに配達する際の台車
- スマートフォン
- スマートフォンホルダー
- 有料の地図アプリ
- ボールペン
- メモ帳
- 雨天の際の雨具、靴、置き配用のビニール袋
- 軍手
- 折りたたみコンテナ
これらは毎月かかる訳ではありませんが、配達を初めて行う際にかかってくる経費になります。
手取りはどれくらい?
ここまで経費についてご紹介してきましたが、実際に自由に使えるお金はどの位なのでしょうか。
仮に、1ヶ月の売り上げが40万円だった場合、必要経費が約10万円、さらにそこから健康保険料、所得税、住民税などを支払うと個人差はありますが、手取りは20〜25万円という事になります。
売り上げ金額の約半分が手取りと考えるとかなり寂しいですよね…
まとめ
売り上げ35〜60万円という求人票の金額に惹かれて、軽貨物ドライバーを始めてみたものの、思っていたよりも経費がかかり、あまり稼げないという方が多いというのが現状です。
なかには、繁忙期などに、6日稼働で月90万円以上稼いだというドライバーもいるので、全員が不満に思っている訳ではありません。
フリーランスという働き方なので、会社員と違って上司に命令される事も無く、配達中は基本1人なので、気楽で楽しいと感じている方も多いです。
軽貨物ドライバーを検討されている方は、まず必要な経費を知ったうえで始めれば、後に後悔する事なく楽しく仕事が出来るのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!