ディーラーやガソリンスタンドなどで、『そろそろタイヤ交換した方が良いですよ』と言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
タイヤは、たくさん種類があって、違いがよく分からないですよね。
どれを買ったら良いか分からず、店員さんにお任せしている方も多いと思います。
そこで、某大手のカー用品店で実際にタイヤ販売担当として4年間働いてきた私が、タイヤの選び方とオススメのタイヤについて、ご紹介します!
タイヤの基礎知識
まずは、タイヤの基礎知識について、簡単にご紹介します。
① タイヤの役割
タイヤにはとても重要な役割があります。タイヤが劣化したまま走行することは、極めて危険なので、早めの交換が推奨されます。
- 車の重量を支える
- 駆動力、制動力を伝える
- 路面からの衝撃をやわらげる
- 進行方向へ車を曲げる
② タイヤの種類
タイヤには大きく分けて、3種類あります。
ノーマルタイヤ(夏タイヤ、サマータイヤ)
ノーマルタイヤは、暖かい時期に最適なタイヤで、夏タイヤとも言われます。夏以外にも使用できるため、ほとんど雪が降らない地域では、1年中ノーマルタイヤを履いている車も多いです。
スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)
スタッドレスタイヤは、冬季の走行に適したタイヤです。積雪や路面凍結に対応しています。東北などの寒い地域に住まれている方は、スタッドレスタイヤが必須になります。ノーマルタイヤと比べ、柔らかいゴムを使っているので、真夏などの高温の下では、グリップ力が落ちます。冬から春になったタイミングでノーマルタイヤに交換する必要があります。
オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤは、その名の通り1年を通して使用可能なタイヤとなっています。タイヤ交換の手間や、スタッドレスタイヤ代の削減などが魅力のタイヤです。ただ、路面凍結に対応していないタイヤが多いです。頻繁に路面凍結するような地域では、スタッドレスタイヤが必須になります。関東地方のような、雪が年間で1〜2回しか降らないような地域の方にオススメのタイヤです。
③ タイヤの寿命
タイヤの寿命は、タイヤの種類によって若干異なります。
タイヤの種類 | タイヤの寿命 |
---|---|
ノーマルタイヤ オールシーズンタイヤ | 製造年から4〜5年経過 走行距離 3〜5万キロ |
スタッドレスタイヤ | 製造年から3〜4年経過 走行距離 1〜2万キロ |
④ タイヤのサイズの見方

洋服のサイズと同じように、タイヤにもサイズがあります。実際にタイヤの側面に以下のような数字とアルファベットがあり、これがタイヤのサイズになります。
これらの基礎知識を踏まえて、実際にタイヤの選び方をご紹介します!
タイヤの選び方① 新車で装着されているタイヤと同等品のタイヤを選ぶ!
タイヤを選ぶ際に、1番失敗しない方法が、新車で購入した際に装着されているタイヤと全く同じもの、もしくは同等クラスのタイヤを選ぶことです。
自動車の開発の際に、どのタイヤが1番その車のパフォーマンスを最大限に引き出してくれるかを、何度もテストしています。それと同じタイヤを選ぶのが間違いない選び方だと言えます。
タイヤの選び方② 専用タイヤから選ぶ!
各タイヤメーカーから車種の特徴にあった『専用タイヤ』が販売されており、そこから選ぶのもオススメです。
軽自動車専用タイヤ
軽自動車のタイヤは外径が小さいので、普通車などに比べてタイヤの回転数が多くなり、燃費やタイヤの摩耗に大きな影響を受けやすいです。
軽自動車専用タイヤはそれらを踏まえて主に燃費や耐摩耗性に特化したタイヤとなっています。
ミニバン専用タイヤ
ミニバンは車体が大きくて背も高く、重量もあるため主にカーブの道や強風時などではとても車体がふらつきやすくなってしまいます。当然、そうなるとタイヤへの負担も大きくなり、摩耗や劣化も早くなってしまいます。
ミニバン専用タイヤは、ふらつきを抑えて、踏ん張りが効く設計のタイヤになっています。安全面や、タイヤの摩耗面から考えても、オススメのタイヤです!
SUV専用タイヤ
昨今のキャンプブームなどもあり、SUVがとても流行っています。SUVは車両の重量がとても重く、タイヤへの負担がかなり大きい車です。
SUV専用タイヤであれば、思い重量に対応したタイヤなので、ミニバン専用タイヤと同じくふらつきを抑えて走行することが可能で、タイヤも長く使う事ができます。
タイヤの選び方③ 自分の車の使い方にあったタイヤを選ぶ!
同じ車種でも、人によって車の使い方は様々です。普段の車の使い方にあったタイヤから選ぶ事も重要です。
車の使い方 | タイヤの種類 |
---|---|
通勤にしか使わない | 低燃費、長寿命タイヤ |
休日に遠出で乗る | 乗り心地の良い、音の静かなタイヤ |
山道や高速道路を頻繁に走る | グリップの高いスポーツタイヤ |
各メーカーの特徴や強み
各メーカーによって、重視しているポイントや強みが若干異なります。
メーカー | 長所 |
---|---|
ブリヂストン | 燃費の良さ |
ヨコハマ | 雨天時のグリップ、ブレーキ時の制動力 |
ダンロップ | 耐摩耗性 |
ミシュラン | トータルバランス |
元タイヤ販売員が選ぶ特にオススメのタイヤ
過去に、実際に私の車に装着して感じた感想や、各タイヤメーカーの試乗会などで感じた経験などから、特にオススメのタイヤをご紹介します!
ミシュラン パイロットスポーツ5
このタイヤは、とにかくトータルパフォーマンスが高いです。
スポーツタイヤではありますが、他メーカーと比べても乗り心地や燃費も良く、このタイヤに交換した直後はハンドルが軽くなったような印象を受けました。
カーブなどでのグリップ力も充分にあります。雨天時のブレーキや、高速走行時の直進安定性もも高く、まさに非の打ちどころが無いタイヤです。
街乗りから高速走行まで対応しており、私が心からオススメできるタイヤです!
ミシュランの中でも、より乗り心地を重視したプライマシー5という銘柄のタイヤもあります。高級セダンや、高級ミニバンなどには、プライマシー5もオススメです!
タイヤ交換を気軽に安く買う方法
ネットが普及した現代では、タイヤをネットで購入して、そのまま作業の予約をする事が可能です。
安くて簡単、分かりやすいという点で、個人的にオススメなのがTIREHOOD(タイヤフッド)です。
価格も安く、取り付けもお近くのガソリンスタンドや、オートバックスでも可能な点も便利でオススメです。
まとめ
- ① 新車で装着されているタイヤと同等品のものを選ぶ
- ② 専用タイヤから選ぶ
- ③ 自分の車の使い方にあったタイヤを選ぶ
タイヤは、車の中で唯一路面と接している極めて重要なものになりますので、事前によく調べて、慎重に購入する事をオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!